第16回「長崎の農村」写真コンテスト
入賞作品

最優秀賞
春 日 和
貞包 勝 さん

優秀賞  優秀賞
 

婆さんと孫の作業(3枚組)  豊作を願って
浦川 武弘 さん  増田 良子 さん

特別賞 佳 作 佳 作
芽吹きを待つ 棚田も霧の中 一家総出で田植
金子 善憲 さん 亀本 義隆さん 尾崎 勝彦 さん

佳 作 佳 作 佳 作

うまかばい 郷土の田んぼで、
それいけどんどん
ちょっぴり不安
倉本 一成 さん 酒井 ミネ子 さん 陣野 俊昭 さん

佳 作 佳 作 


バーチャンが作った高菜 育む 
田中 熊男さん  長浦 敏雄さん

総評

 未曽有の大惨禍となった東日本大震災で、津波に襲われた被災者が「アルバムが流されたのは、自分と家族の歴史がなくなったようだ」と口々に言います。写真が内蔵する記録する力の素晴らしさがあらためて認識されました。この写真コンテストが16回も継続していることは、その間、長崎県の農村、農家を記録し続けていることとなります。この写真群はきっと貴重な記録となっていくことでしょう。
 今年の応募作品は大震災の影響か幾分低調な感がしました。被写体の選択やテーマの設定が従来の入選作品の亜流が多いためかもしれません。その中で入賞した作品は、新しい被写体ではないものの自分の視点で農村を見つめ、自然と人々の関わりを正面から見つめています。いわゆる絵になるならないという選択でなく、自分の視線を大切にし日常の有るがままの農村農民を捕らえようとした作品です。それは、そのまま長崎の農村を記録することにつながっています。今年の棚田は去年とどう違っているのか、祭りはどうなっているのか、参加する人々は増えているのか減っているのかなど、現場で作り出される風景や光景を自分の視点で光を与えてみると、また新しいものが見えてくるでしょう。それがオリジナルな作品へとつながっていきます。頑張りましょう。次回を期待します。

尾辻 弥寿雄
1945年長崎市生まれ。機関紙連合通信社写真部を経て、2000年フリー。JRP代表理事。
日本写真家協会会員。現代写真研究所事務局長。