NOSAI県北|長崎県北部農業共済組合

お知らせ

技術情報

異常産予防ワクチンについて  平戸地区家畜診療所 獣医師  小芦 賀洋

 

 最近、日も長くなり暖かい季節になってきました。これからの時期から増え始める厄介なものといえば蚊などの吸血昆虫です。繁殖農家の皆さんはこれからの時期に行う異常産予防のワクチン接種などでご存知の方も多いと思いますが、吸血昆虫は牛にとってはウイルスを運び、病気を移す原因にもなります。

 

そこで今回は吸血昆虫が伝搬する異常産のウイルス性伝染病について書きます。

 

日本に昔からあるウイルスとしてはアカバネ、チュウザン、アイノウイルスの3種類があり、この病気の特徴としては母牛は感染しても無症状であることがほとんどですが、生まれてくる子牛や新生子に症状が出てくるというところです。子牛の症状としては、ウイルスの種類によって少し違いがあるのですが四肢関節の湾曲、起立不能、大脳・小脳の形成不全など重大な奇形や流死産を起こします。感染してから出産して症状がわかるまでに時間がかかるため集団で発生しやすく、また10ヶ月近くかけて生まれてくる子牛が流死産や奇形ばかりだと経済的な損失もかなり大きくなります。

予防としては今のところ、一番有効なのはやはり、ワクチン接種ですので毎年欠かさずに行いましょう。また、吸血昆虫から移る病気には白血病などの他の重大な疾患もあるためるため、夏本番になる前にワクチン接種はしっかり行ったうえで夏本番には殺虫剤の散布や蚊の発生の予防のために水は新鮮な水を使うをことなどが重要です。