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肝蛭の駆虫と予防について  佐世保・佐々家畜診療所 獣医師 國澤 明日加

 「肝心」「肝要」という言葉があるくらい『肝臓』というのはとても大事な臓器です。

人間も「肝臓が悪い」なんて聞けば心配になります。それもそのはず、肝臓は200種類もの仕事をこなす働き者!エネルギーの素を作ったり貯えたり。ホルモン(※食べ物の方じゃなかですよ!)の素も肝臓が作っています。

エネルギーにホルモン…。「ふとか牛」「繁殖成績のよか牛」に関係ありそうじゃないですか?そんな大事な肝臓を傷めつける虫が『肝蛭(かんてつ)』です。3㌢もある虫が肝臓を動きまわり、ボロボロにしてしまいます。気が付いた時には手遅れ、ということもありました。

というわけで、(やっと)本題です。~『肝蛭』の駆虫と予防~手短に!まず、感染している牛については駆虫が基本です。

『アセジスト』という薬で駆虫できますが、妊娠牛への投与は避けるなど注意点がありますので、感染しているかの検査も含めて、獣医師に相談してください。

予防ですが、

・給与する稲わらは4ヶ月以上貯蔵する

か、よく発酵させたサイレージにする

・わらの根元は15㎝ほど捨てて給与する

・しっかり発酵させた堆肥を作る

と感染を減らすことができます。

 

ビールの美味しい季節、元気な肝臓のためには人間も我慢が必要でしょうか…