NOSAI長崎|長崎県農業共済組合連合会

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イバラキ病ワクチンのナゼ?

※写真はタイトルと関係なく6種混合ワクチンです。

 

 

日中は急に暖かくなりました。なんだか”春”に向かいだしたような気配です。

 

今日はワクチンの話題です。

 

我々の診療所から県南家畜市場は近いのですが、その市場に出すためにはワクチン接種が必要です。

市場の開かれない偶数月に農家を巡回して摂取しています。

 

数年前は、市場出荷1ヶ月前の牛に牛5種混合生ワクチンとへモフィルス(牛ヒストフィルス・ソムニ)不活化ワクチンの2種類を摂取していましたが、現在はその2つが混合された6種混合ワクチンに 切り替えています。

2本が1本になっただけでも、かなり楽ちん。

 

注射器も針付きのシリンジを開封して、1本吸うだけなので、次の農家に向かうまでにはすっかり準備完了です。

おかげで運転と保定をしてくれる農協の方と、車中で会話する時間も増えました。

 

ちなみに6種混合ワクチンに加えて、8月と10月のみ、イバラギ病のワクチンも追加されます。

 

さらに、市場用ワクチンとは別に、4~5月には母牛の異常産ワクチンも接種しています。

分娩前の牛は避けて、ヌカカなど(媒介昆虫)が活動する前に接種を完了します。

 

さて・・・ここのところが疑問点です。

 

実は、イバラキ病ウイルスも牛異常産の原因ウイルスのように、ヌカカなどによって媒介されるウイルスの仲間です。

 

推奨のワクチン接種法ならば、イバラキ病ワクチンは流行期の数か月前、つまりはヌカカ類が活動を始める5月頃に摂取するのが理想です

そして流行期の以降の冬は野外にヌカカ類はいなくなりますよね。

 

・・・・では、なぜ、”秋ごろ接種” する?!

 

実は、先日、早産した後に”食欲廃絶”と”ヨダレ”が気になる黒毛和牛がいまして、血液検査でも特に異常が見つからず、

家保の方にも相談したところ、今は冬だからイバラキ病なわけないってアドバイスをいただいて、そのとおりだと笑い話になりました。

(確かに、その牛は悪露停滞が治ったら元気になりました、、とさ)

 

その流れで、冬に出るはずのない病気のワクチンを、なぜ晩夏~秋に摂取するんだろうって疑問に感じたわけです。

分からないでやってるのは獣医の恥ですね。すみません。

逃げ恥とせずに、只今、調査中です。

 

もちろん、イバラキ病ワクチンは肥育素牛に接種しており、肥育農家さんに行ってから、

1年以内にまた夏を迎えるわけで、無駄ではないとおもいますが。

 

ずっと市場と自衛防団体のルールで動いています。

だれか、私の見落としている”そんなの常識!”をご教示ください。

 

開業先生の多忙もあり、NOSAI診療所が受け持つワクチン接種エリアも広範囲になってきました。

診療も忙しいですが、色々と勉強にもなりますし、地域に貢献していきたいと思います。

 

ありがたいことには、農家さんにコーヒーやらお茶やら、

栄養ドリンク、気にかけて野菜ジュースなんかもいただいて。

飲み干せずに、いつも帰りのポケットは飲み物でいっぱいです。

 

 

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